院長 松本 一郎(まつもと いちろう)

院長 松本一郎
  • 奈良県生駒市出身
  • 1981年10月生 O型
  • 私立桃山学院高等学校 卒業
  • 西日本柔道整復専門学校 卒業
  • 中尾ヘルシー鍼灸整骨院 勤務
  • 浅野整形外科 勤務
  • 東井医院 勤務
趣味
ブラジリアン柔術(黒帯)、スニーカー収集、アウトドア(ボーイスカウトを20年やっていました)
特技
DIY、家庭菜園、ミシン
好きな食べ物
チョコレート、コーヒー、鶏肉

マニュアル治療への疑問

最初に修行をさせてもらった所は、一日に200人以上が来院される鍼灸整骨院でした。
朝から晩までひっきりなしに患者さんが来られる忙しい院でしたが、診療前も診療後も練習の時間があり、徹底的にマニュアルのマッサージを仕込まれました。
とにかく体育会系な院長は、量で憶えなさいというスタイルで、終電がなくなるまで練習をして、院で泊まった日もありました。
身体で憶えるまでの3ケ月くらいは、指が痛くいて食事すら大変でした。
それでも、なんとか院長先生から許可してもらえたので、現場に立たせてもらえることになりました。
少しずつ患者さんから「ありがとう。ラクになったよ」と言ってもらえる回数が増えて、その場ですぐに感謝してもらえるお仕事って素敵だなと感じるようになっていました。
しかしながら、そう言って帰ってくださったのに、また翌日もその次の日も院に来られては、同じ場所が痛いと訴えます。そして同じ方法で身体を揉んでの繰り返し…。
毎日、顔ぶれが変わらない患者さんに、さすがに治療のやり方が違うのではないかと感じ始めていました。

治す糸口を求めた日々

しかしながら、入ったばかりの僕は、当然そんな事を口にすることは許されません。
毎日、同じ顔触れの患者さんを見ながら同じ事しかできない中で「院の方針には逆らえないしなぁ」という葛藤を抱えながら治療をさせてもらっていました。
それでも目の前の患者さんが少しでも良くなるようなヒントを探して、先輩の治療を見て盗んだり、行き帰りの電車で参考書を読んだりしていました。

患者さんの悩みに寄り添うための知識が不足している現実を知る

毎日、なんとか良くなって欲しいと思いながら、治療をしていましたが、患者さんから「病院では○○と言われた」というお話が多いことに気が付きました。
しかし整骨院側の治療しか知らない自分では、その真意が分からず返答に困ってしまいました。
やはり西洋医学と東洋医学の両方を知ったうえで、最適な方法を提案できなければ、患者さんの悩みに寄り添うことができないと強く感じました。
これを機にお世話になった鍼灸整骨院を卒業し、新たな学びを求めて整形外科にステージを移すことにしました。

整形外科での勉強

経験豊富な医師のもとでしっかりと学びたいと思い調べていくと、去年まで大阪の有名病院で関節の手術を数多くしていたような名医が、自宅近くに開院されていることを知りました。また生まれ育った地元の方の健康を守りたいという想いもあり、この整形外科を選びました。
しかし、いざ勤めると現場では本格的な医学用語だけでなく、さまざまな知識が必要とされました。毎回ドクターから渡されるカルテはドイツ語も書かれていますし、血液の数値や病気などの基礎的な知識が最低限ある上での指示が当然でした。
この時期は専門学校に通いながら整形外科にも勤めていたので、言葉や数字を憶えるだけでも必死でした。本当に人生で一番勉強した時期だと思います。
学校の勉強も頑張りながら、整形外科で5年半もの期間をかけて、たくさんのことを学ばせてもらいました。手術、レントゲン、薬、注射、診察など整骨院では学べなかった部分を知ることが出来ました。

患者さんを救うために開業

勤めていた整形外科の先生には、医学以外の事もいろんなことまで教えてもらいました。今でもその知識が治療の礎になっているものもあります。
もう数年、医療人としての人となりなどを医療の事を勉強させてもらうつもりでしたが、院長先生のご家庭の都合により転院されることになり、勤めていた整形外科が閉院されることになりました。
本当に急に決まった閉院の影響で、来てくださっていた患者さんが、治療難民化してしまうのを目の当たりにしました。
この時までは、自分の治療院を持つ事ばかりを考えていましたが、今まで頼ってくださった地元の患者さんのお困り事をなんとか救わなくてはいけないと感じ、予定を早めて開業することにしました。
開院しようと準備していた当時は震災の影響もあって、建築資材の不足といった問題もありましたが、いいご縁に恵まれて、無事に2011年5月14日に開院することが出来ました。

開業したら地域の子供達に元気がない

整形外科の閉院からすぐに開業できたこともあり、ほとんどの患者さんが当院に来てくださいました。患者さんたちも大変に喜んでくださり、忙しく毎日を過ごしていました。
そんなある日、院から見える地域の小学生の歩く姿が目に留まりました。
どこか生気がなく、姿勢も元気がなく、歩き方もトボトボとしていました。
「自分が小学生の頃は、友達と大声で笑って飛びはねて帰ってきたのに…一体何があったのか?」と不思議に感じました。
ちょうどそのくらいの頃から、小中学生の来院も増えていました。
腰が痛い、肩こりと頭痛がして勉強に集中できないなど、僕たちの時代では考えられなかったご相談が増えているのを肌で感じていました。
あまりにも気になったので、学校の先生方に生徒さんの身体に関するアンケートを行いました。すると返信いただいた中には「登下校時に転倒してケガをする生徒が増えている」「授業中座っていられない」といったご意見も数多くあり、本当に驚きました。

しゃがみ方に問題があることを発見

自分で感じていたよりも深刻で看過できないと感じたので、独自に勉強や調査を進めていきました。
まずは身体を支える体幹を勉強することで、さまざまな原因が分かってきました。さらに発育学や発達学も知ることで、今のこどもたちの多くは「しゃがみ方」に重大な欠陥があることが分かってきました。
このような状態は成長時の姿勢に問題を及ぼすだけではなく、大人になってからも肩こりや腰痛のリスクが高くなることまで判明しました。

◎地元教育機関と連携して子供の姿勢に対する取り組みを行う

自分にも同じ年ぐらいのこどもがいることもあり、しゃがむことが出来ないこどもを放っておけないと考え、地域の教育委員会や学校と連携して改善策に取り組ませてもらいました。
体幹や発育発達学、武道の動きに基づいて「こどものしゃがみ方を改善する運動」を考案し、映像を学校で流してもらい、朝礼や体育の時間に取り入れてもらうこととなりました。

地域の小学校の姿勢改善に寄与

この取り組みの結果、地域の多くの小学生の姿勢改善に寄与し、翌年のスポーツテストでは4種目で向上が見られました。今でも小学校ではこの運動は継続しており、転倒する生徒さんも減ったそうです。
また院の窓からは、笑って大きな声で追っかけっこをしている姿も見られるようになりました。すこしずつではありますが、地元のこどもさんが元気になっていることを感じています。

離れていく患者さんの心を目の当たりにする

この頃は地元の小学生への社会貢献もでき、患者さんにも慕われながら自院で治療ができていると感じており、本当に幸せな毎日でした。
しかし、ふとカルテを整理すると、頼ってくださっていた患者さんのお顔を見る回数が減っている事に気が付きました。

患者さんの心と体のバランスを勉強するようになった

「おかしいな、身体は良くなっているのに、なぜだろう?」と悩みました。
もしかすると、患者さんの身体をきちんと治せていなかったのではないか?と考え、治療をもう一度勉強しなおすことにしました。
すると人は心と身体のバランスが大切だということを再認識することが出来ました。
実は今までの治療では、身体の痛い所や、動かしにくい所といった「部品」だけを診ていて、患者さんの心のケアの部分が全くできていなかったことに気付かされました。
これを機に心と身体のバランスについても深く勉強するようになり、患者さんとの接し方が変わりました。「なぜ痛くなったのか?」だけではなく「どのような未来を思い描いているのか?」といった部分まで考えるようになりました。
患者さんの心と身体のバランスが整うように応対や接遇を改善したことで、本当に喜んでもらえるようになりました。

今後も修練を

早いもので生まれ育った地元で「はぎの台整骨院」を開院して10年が経ちました。
地元の患者さんのやりたいことをお手伝いできる、このお仕事は今も大好きです。
これからもまだまだ勉強を続けながら、患者さんに寄り添うことができるように研鑽を続けていこうと考えています。
ひとりでも多くの方が「動けるカラダ」でやりたいことを思いっきりできるように全力でサポートさせていただきます。

院長 松本 一郎

(柔道整復師 松本一郎 監修)

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